「お金持ちに為には、稼ぎを多くする必要がある」
これは誰もが思う事ですが、稼ぐこと以上に大切なのが守る事です。
お金持ちの人は、そうではない人に比べて金融リテラシーが高いですが、実は、そんなお金持ちの人でも詐欺に掛かってしまう事はあります。
被害者は特に高齢や年配の方がメインですが、若い人も被害に遭うことがあります。
そこで今回は改めて詐欺とは何なのか、今回は具体的に特殊詐欺の種類ついて紹介します。
詐欺とは?
詐欺とは、意図的に他人をだまし金銭的損害を与えること。
刑法246条では「他人を欺罔し錯誤に陥れさせ、財物を交付させるか、または、財産上不法の利益を得ることによって成立する犯罪」と定義されています。
特殊詐欺は、詐欺の中でも一定の手口による詐欺のことです。具体的には以下10種類が特殊詐欺に該当します。
1.預貯金詐欺
電話越しに親族、警察官、銀行協会職員等を装い、キャッシュカード、クレジットカード、預金通帳等をだまし取る詐欺。
「口座が犯罪に利用されている」「キャッシュカード交換手続きが必要である」「「医療費などの還付があります」等と理由をつけて、カード情報を聞き出しお金を騙し取る。
2.オレオレ詐欺
電話越しに親族、会社の上司、警察官、弁護士等を装い、キャッシュカード、クレジットカード、預金通帳等をだまし取る詐欺。
会社での横領・交通事故などのトラブルの示談金名目で、現金を振り込ませたり、現金・キャッシュカードを宅急便や郵送などで送らせる。
3.架空料金請求詐欺
不特定多数の者に対し、インターネット・郵便で架空の口実つくり、現金を振り込ませたり、送金させたりする手口の詐欺。
アダルトサイト・出会い系サイト・電子メール記載のリンクをクリックすると「ご入会ありがとうございました」等の文字が表示され多額の料金の支払を求めるワンクリック詐欺がメジャー。
4.還付金詐欺
社会保険庁・税務署・役所などの公的機関を装い、税金・保険料・利用料金等の還付等に必要な手続きと偽り、現金を騙し取る詐欺。
電話等で被害者に接触しATMに誘導、言葉巧みに電話越しに口座間送金をさせ、ATMへ特定の口座へ振り込みをさせ騙し取る。
5.融資保証金詐欺
銀行・保証会社などを装い、お金を貸します、低金利での融資可能等といった内容のメールを送りつけ、保証金や手数料を名目として金銭を騙し取る詐欺。
融資しないのに大手の金融機関や国・地方公共団体のグループを装い、県などの登録業者であると虚偽の表示をして信用させ、保証金や手数料を騙しとる。
6.金融商品詐欺
無価値な有価証券(社債・未公開株等)、架空の有価証券、外国通貨などの購入を斡旋し、これらを買えば高額で買い取ってもらえると信じ込ませ、現金を騙し取る詐欺。
複数の会社や人物が登場する劇場型の詐欺が多く、有価証券に限らず、外国通貨・鉱物採掘権などの権利関係、仏像、金、ダイヤモンド等の物品を利用することもある。
7.ギャンブル詐欺
パチンコ打ち子を募集、宝くじの当選番号を教える等という名目で勧誘し、登録料や保証料、情報料の名目で現金を振り込ませる詐欺。
パチンコ必勝法や、ロト6の当せん番号などの情報もよくつかわれる手口で、情報料以外に会員登録費という名目でお金を騙し取るパターンもある。
8.交際あっせん詐欺
雑誌・ウェブサイト等で女性を紹介すると掲載し、申込者に1度だけ女性に会わせたり虚偽の情報を提供したりして、会員登録費や保証金などを騙し取る詐欺。
虚偽の情報を提供してお金を騙し取る手口がメジャーだったが、1度だけ女性に会わせるなど手口が巧妙になってきている。
9.その他の特殊詐欺
上記に該当しない詐欺だが、うまい話を匂わせ何らかの理由をこじつけ、ATMに誘導し現金を送金させたり、会員費用・保証金・手数料を取ろうをするパターンは同じ。
現金を先に払う必要が出てくるような状況では常に警戒する必要があります。
10.キャッシュカード詐欺盗
警察官や金融機関の職員を装い、キャッシュカードが不正に利用されている等の名目でキャッシュカード等を準備させ、隙を見てキャッシュカードをすり替える詐欺。
なんらかの理由をこじつけ、キャッシュカードのみでなく暗証番号も聞き出してくる。
もし特殊詐欺の被害に遭った場合
特殊被害と呼ばれる詐欺について紹介しましたが何れの詐欺も、先に対象の情報・金銭を負担させようとしている点について共通しています。
あるいは、先に上手い話を提示、それを餌にして金銭をだまし取ろうとするものです。
常日頃から気を付けておくべきことは次の2点です。
- 上手い話が一般人には降りてこない
- 情報や金銭を要求されたら先ず警戒する
もし特殊詐欺の被害に遭ってもパニックは禁物です。
特殊詐欺の被害に遭ったり、詐欺かもしれないと感じたら、先ずは下記のような窓口に相談しましょう。
それでも解決が難しい場合は弁護士に相談するのも一つの手です。日本法規情報の相談窓口なら、無料で専門の先生を案内してくれます。
報告して解決しなくとも、詐欺情報は他の人にとって非常に役に立つものです。
詐欺は残念ながら被害に遭い解決しない事もあります。
しかし、その場合でも騙された出来事を反面教師として、次は絶対に被害に遭わないようにすること。そういう経験を積み重ねることで金融リテラシーが上がっていきます。
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