昨日の米国市場は、主要指数が軒並み下落し、完全な「リスクオフ」の日となりました。

特にハイテク銘柄の弱さが目立ち、市場全体に調整の波が訪れています。

1. 驚愕のパランティア(PLTR)株価急落の背景

今回の市場調整の大きなきっかけとなったのは、AI関連銘柄であるパランティア・テクノロジーズ(PLTR)の株価急落です。

「超絶」と評価されるほどの素晴らしい決算を発表したにもかかわらず、株価は-8.7%(一時-9%)の下落となりました。

【パランティア決算の概要】

  • EPS:0.21ドル(予想 +0.04ドル)
  • 売上高成長率:+62%
  • 契約総額:2.5倍に増加
  • 民間企業向け契約:4.4倍に急増
  • 残存履行債務(RPO):2.9倍
  • ガイダンス:上方修正

これほどの好業績にもかかわらず株価が下落したため、市場では「おはぎゃぁー!」という驚きの声が上がりました。

投資家が「期待の天井」を意識し、利確が一気に進んだ可能性があります。

2. 主要指数の動向:ハイテク主導の急落

  • ダウ平均:-0.55%(40,715ドル付近)
  • S&P500:-1.13%(50日移動平均線タッチが注目点)
  • ナスダック:-1.88%(ハイテクセクターが直撃)

テック各社も下落:NVIDIA -3.6%、Amazon -1.9%、Google -2.1%、Meta -1.4%

ハイテク全体に「いったん熱を冷ます」動きが入っています。

3. リスク要因:ビッグショートと政府閉鎖問題

市場の空気を冷やしている2つのテーマがあります。

A. マイケル・バーリーの「ビッグショート」
映画『マネー・ショート』のモデルとなったバーリー氏が、NVIDIA と パランティアに大規模な売り(プット)を仕掛けていると報道。
プロフィールでも「Cassandra Unchained(予言が解かれたカサンドラ)」と名乗り、バブル崩壊を示唆する姿勢を見せています。

B. 米政府閉鎖リスク
補助金停止 → 個人消費圧迫 → 市場心理悪化
政治交渉次第では、政府再開の瞬間が「買い場」になる可能性。

4. 注目決算銘柄の動向

Uber
決算は好調だが成長率が「普通」と受け取られ株価-5%。

AMD
AIチップ好調で予想を上回る決算&ガイダンスも強気。しかし市場心理に押されて株価反応は弱い。

Shopify
決算クリアもサブスク収入がやや物足りず株価-6%。

一方で強かった銘柄
・ハーツ:黒字転換 → 株価 +40%
・Upwork:決算クリア+見通し確認 → 株価 +9%

5. 市場のまとめと展望

ハイテク主導で下落が進み、リスクオフが鮮明。
調整が10日ほど続くのか、1ヶ月に及ぶのかは、政府閉鎖とセンチメント次第です。

底打ちの合図は「もう無理だ」と投げ売りが増える瞬間だと言われます。
現金を持っている人にとっては、絶好の準備期間とも言えるタイミングです。

【比喩で理解する市場の状況】

今の相場は、頂上(AI期待)に登り切った直後、天候悪化で下山している最中のようなもの。

慌てて降りている人も多い中、熟練の登山者(長期投資家)は、視界が晴れ、皆が休む地点(底)を静かに待っています。