11月11日の米国株式市場は、債券市場が休場でしたが、株式市場は通常通り取引が行われました。
- ダウ平均株価:+1.23% 上昇(47,951ドル)
- S&P500:+0.27% 上昇(6,850)
- ナスダック:-0.15% 下落(23,492)
工業株やディフェンシブ株に資金が入り、ハイテク株がやや重い展開。
セクター別では 11セクター中10セクターが上昇、唯一テクノロジーのみ下落。特にヘルスケア関連の強さが目立ちました。
② 市場に影響した主な要因
CoreWeaveショックとAI関連株の揺らぎ
AI向けデータセンター企業 CoreWeave の株価が -15〜16%の急落。
要因:
- 売上見通しの不透明感
- 設備投資の急増(2025年想定の約2倍以上)
- プロジェクト遅延が明らかに
これを受け、アプライド・デジタル や クリーン・スパーク も社債・転換社債の発行による希薄化懸念から売られ、市場では「AIデータセンター投資フェーズは負担が重い段階に入った」という見方が浮上。
ソフトバンク、NVIDIA株を全株売却
ソフトバンクが NVIDIA(NVDA)株を全て売却したとの報道が市場で話題に。
- NVIDIA:-2.5%
- AMD:AI需要「2030年に1兆ドル」と強気見通しでも株価は下落
→ 「AIブームの利益確定フェーズ」を意識する向きも。
政府閉鎖は1月まで回避
米上院で予算関連法案が可決し、政府閉鎖は一時的に回避。ただし、先送りに過ぎず、経済指標が今後一気に出てくる点は不透明要素。
③ 個別銘柄の動き
| 銘柄 | 株価動向 | 概要 |
|---|---|---|
| CoreWeave | 大幅下落 (-15〜-16%) | 投資負担・見通し懸念が顕在化 |
| NVIDIA | -2.5% | ソフトバンクの売却報道も影響 |
| AMD | 約-2% | 強気見通しでも資金は離れ気味 |
| Rocket Lab | +0.6% | 契約増加・年間100件打ち上げ見通し |
| BigBear.ai | +6% | 買収ニュースで上昇もガイダンス弱め |
| パラマウント | +9% | ストリーミング成長が好感 |
| パランティア | -0.8% | AIソフト系は比較的底堅い |
④ 経済指標・為替・コモディティ
- ADP雇用推計:やや弱め(-11,250)
- 中小企業楽観指数(NFIB):98.2(6ヶ月ぶりの低水準)
- ドル円:154.10円付近、円安安定
- 金(ゴールド):4,125ドル付近で持ち直し
- ビットコイン:103,170ドルに調整
⑤ まとめ:AIセクターは「選別のフェーズ」
今回の市場では、
- 設備投資負担が大きい“ハード系AI”
- 利益率が高くスケールしやすい“ソフト系AI”
の コントラストが明確になりました。
CoreWeaveショックは「AIは成長するが、誰でも勝てるわけではない」ことを示した動き。
今後は、資金調達が重い企業より、キャッシュフローが回るAIソフト企業に資金が寄りやすい可能性があります。