11月25日(現地時間)の米国株式市場は、ダウ平均が上昇した一方で、ハイテクの中心である NVIDIA と AMD が大幅に下落するという、いわゆる 「NVIDIAショック」 に見舞われました。
市場では、ハイテク株から資金が引き出され、Apple や Google、そして好調な 小売セクターへ資金が移動 する動きが鮮明となりました。また、弱い経済指標の発表により 12月利下げ期待がさらに高まっています。
1. NVIDIA・AMD急落の衝撃
MetaとGoogleチップ競争のニュースが引き金に
この日、半導体株が大きく売られた背景には、
Meta Platforms が Google のAIチップ(TPU)の購入を検討 しているというニュースがありました。
- NVIDIA:-3.3%
- AMD:-6.6%
Metaは数十億ドル規模でGoogleのTPU調達交渉を進め、来年には短期レンタルを行う計画が報じられています。
もし契約が成立すれば、Googleのチップが NVIDIAハードの代替として位置づく可能性 があり、競争環境が激化すると見られています。
一方で、このニュースは Google にとってはプラス材料 となり、
-
Google:+1.3%(最高値付近)
2. 資金移動:「大きなバケツ」から「小さなバケツ」へ
ハイテク株から引き出された資金は、他のハイテク大手や小売セクターへシフトしました。
大型テック
- Apple:+0.7%
- Google:+1.3%
- Meta:+3.3%
小売セクターが爆発的に強い
- Kohl’s:+36%
- Abercrombie & Fitch:+33%
- Urban Outfitters:+16%
一方で:
-
Burlington:-9%(暖冬で来店減)
その他の個別銘柄:
- Symbotic:+36%
- Zoom Video:+15%
- イーライリリー:+3.4%
3. 経済指標と利下げ期待
弱い経済指標が発表され、利下げ期待が強まりました。
| 指標 | 結果 |
|---|---|
| 10年債利回り | 4.00%へ急低下 |
| 2年債利回り | 3.47% |
| ADP雇用統計 | 4週間で52,000人マイナス |
| 消費者信頼感 | 88.7(7ヶ月ぶり大幅低下) |
| PPI | 予想線 |
弱い指標 → FRBは利下げを迫られる可能性
→ 市場は「12月利下げ確実」とのムードに傾く
4. エネルギーは下落
ウクライナと米国が 和平合意に近いとの報道 を受け、
原油価格は下落し、エネルギー株も売られました。
まとめ
米国株市場は、
- 半導体大手が競争圧力で大幅下落
- 金利低下と弱い指標により、利下げ期待が強まる
- 資金は小売・AI勝者へ移動
という構図が鮮明でした。
これらの動きは、感謝祭ラリー・サンタクロースラリーの兆候 とも捉えられます。
年末相場は、利下げ→ハイテク復活か? 小売好調で消費は支えられるのか?注目が集まります。