今週は厳しい展開が続いていましたが、11月21日の米国市場は週末を前に一時的な回復を見せました。
しかし、ビットコインの続落やFRB内の意見不一致など、まだまだ油断できない相場です。
1. 主要指数は反発も、力強さに欠ける展開
11月21日(木)は主要指数が揃って+1%超の上昇。
| 指数 | 終値 | 騰落率 |
|---|---|---|
| ダウ平均 | 46,379 | +631.77(+1.38%) |
| S&P500 | – | +1.42% |
| ナスダック | – | +1.45% |
| ラッセル2000 | – | +3% |
ラッセル2000は「存在を思い出したかのように」強めに上昇。
とはいえチャートは依然弱い状態。
- ダウは50日線にやっと届くかどうか
- 戻り売りゾーンに突入の可能性
- 「だらだら下落」が一番ありそうな相場感
短期反発だが、楽観は禁物という状況です。
2. ビットコイン続落が市場の重しに
今回の株安はビットコインの崩れから連鎖している側面あり。
- ビットコイン下落 → 投げ売り発生
- 評価損を補填するため株式を売却する投資家の存在
- BTCが戻らないと株も重い展開に?
暗号資産と米株、意外とつながっています。
3. 金融政策:ハト派発言で支えられるが多数派は「据え置き」
上昇を支えたのはFRB・ウィリアムズ総裁の発言。
「12月、追加利下げの余地あり」
市場に安心感を与えましたが…
他のFRBメンバーは大半が
金利据え置きが妥当 と主張。
| 立場 | 主な人物 | コメント |
|---|---|---|
| ハト派(利下げ余地) | ウィリアムズ総裁 | インフレ低下確認 |
| 据え置き派(多数) | ローガン総裁、ジェファーソン理事、クック理事 | 過剰緩和リスクを警戒 |
→ 利下げ期待は大きく後退
4. セクター動向:小売が強烈に強い
この日は全セクター上昇。
特に素材・ヘルスケアが強かった一方、テクノロジーは依然弱い。
小売決算は絶好調で、消費関連へ資金が流入中。
| 企業 | 騰落率 | ポイント |
|---|---|---|
| Ross Stores | +7% | 既存店 +7%(予想の2倍) |
| Gap | +8% | 決算クリア |
| Intuit | +5% | Fintech事業好調 |
逆にハイテクは沈む。
| 企業 | コメント |
|---|---|
| Oracle | 続落、ワーストクラス |
| Elastic | 決算良好でも -12%(センチメント悪化) |
投資マネーは足元需要の強い小売へ退避中。
5. AI市場はどう見る?
「ドットコムバブルとは違うが、リスクはある」
FRB・ジェファーソン理事コメント:
| バブル比較 | ドットコム時代 | AIブーム |
|---|---|---|
| 収益性 | 低い企業多い | 利益源が確立されている |
| センチメント悪化時の影響 | 株価崩壊 | 経済全体へ影響大の懸念 |
→ AI市場は力強いが、過熱修正には要注意
市場ストラテジストもこう強調:
「むしろ今こそAI勝者(NVDA / MSFT / GOOG / AAPL)を買い増すべき」
6. 経済指標と原油動向
- PMI 54.8 → 経済は堅調(GDP+2.5%ペース)
- ミシガン消費者信頼感:51 → 改善も物価高に不満大
- 原油:57ドル台 → 中東和平期待で下落
指標は強いが、センチメントは不安定。
▼総括:反発は一時的?底打ちまではもう一押し
- 反発したが、上昇の根拠は弱い
- 金利不透明、ビットコイン不安、テック弱い
- 戻り売り警戒は継続
とはいえ…「悪材料の出尽くし」が見えれば一気に切り返す可能性も
底打ち前の足踏みゾーンにいると思われます。