2025年12月8日の米国株式市場は、今週予定されているFOMC(連邦公開市場委員会)の結果を前に、全体として慎重ムードが漂う展開となりました。
主要指数は軟調でしたが、テクノロジー株は引き続き堅調を維持し、セクターローテーションの傾向が鮮明になっています。
市場概況:主要指数は小幅下落
この日の主要指数は以下の通り、いずれも下落で終了しました。
| 指数 | 終値 | 変動幅 |
|---|---|---|
| ダウ平均 | -248.00ドル | -0.52% |
| S&P 500 | -32.91 | -0.48% |
| ナスダック | -98.46 | -0.42% |
金利はやや上昇し、10年債利回りは4.17%、2年債は3.58%へ。金利上昇局面では消費財・エネルギー・素材など景気感応セクターが売られています。
ハイテク株は堅調、セクターローテーションが顕著
この日はテクノロジーセクターが市場全体を下支えする形となりました。
上昇した主な銘柄:
- Microsoft:+1.3%
- NVIDIA:+1.1%
- Broadcom:+2.1%
一方で、大型テックの一角は下落しています。
- Apple:-0.8%
- Amazon:-1.1%
- Google:-2.7%
- Meta:-0.9%
- Tesla:-3.8%
- Intel:-3.4%
FOMCへの警戒:利下げ確率89.6%でも市場は慎重姿勢
市場では**利下げ確率89.6%**が織り込まれているものの、利下げ幅やその後の政策スタンスを巡る議論は割れています。
- 「利下げが不十分」という意見
- 「利下げ自体が不適切」という高派意見
特に、パウエル議長の会見で高派的な発言が出る可能性が意識されており、FOMCまではポジションを傾けにくい状況が続くとみられます。
小型株に買い戻し:トランプ政権の経済政策期待
小型株指数ラッセル2000は +0.2%と上昇。
背景には、トランプ政権による経済刺激策への期待が挙げられます。
特に注目されるセクター:
- 住宅建設
- 小売
- 紙パルプ
- 輸送関連(トランスポーテーション)
これらは景気敏感セクターであり、政策期待とともに資金流入が起きやすい分野とみられます。
個別株トピックス
| 企業 / テーマ | 内容 | 株価反応 |
|---|---|---|
| CFLT(コフルエント) | IBMの買収交渉報道 | +29%急騰 |
| パラマウント・スカイダンス | WBDへ1株30ドル買収提案 | 株価上昇 |
| Netflix | 提案に対し下落基調継続 | 下落 |
| Marvell | Amazon AIチップ失注観測、MS類似 | 大幅下落 |
| Carvana(CRVNA) | S&P500採用 | +12% |
| Unilever | アイス部門スピンオフ | -7% |
為替動向
為替市場では地震の影響もあり円安方向へ振れ、
ドル円:155円91銭(57銭の円安)
まとめ:仕込み時との見方も
FOMC前の慎重相場ながら、セクターごとの差がより明確になってきています。
- ハイテクは依然強い
- 小型株と景気敏感株に資金シフトの兆候
- 政策期待がテーマとなり得る局面
不透明感は残りますが、押し目形成の可能性もあり、市場参加者の中には「むしろ仕込み場」との見方も増えつつあります。