債務整理の一種「任意整理」の手続き方法!メリットやデメリットを紹介!

債務整理

人から借りたお金は返すべき。これは小学生でも知っている常識です。

しかし、数千万以上の借金を抱え収入も少なく、様々な事情で返済が困難。そんな場合は、デメリットもありますが、具体的な解決方法として債務整理があります。

債務整理には以下の3種類があります。

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

消費者金融や闇金に返済中の場合、利息を払い過ぎている場合もあります。

そのような場合に任意整理をすることで過払い金を取り戻し、別の債務の支払いに充てることも可能になります。

今回は、債務整理の中の任意整理の手続き方法やメリット・デメリットなどを紹介します。

任意整理とは

任意整理とは、クレジットカード会社や消費者金融などの債権者と話し合い、借金の返済方法を決め直す債務整理の一種です。

消費者金融やクレジットカード会社では、返済できない利用者がいることを想定して予め高めの金利が設定されています。つまり借金をすること自体が、信じられないほど損をしている事になるのです。

とはいえ、任意整理をすることで、債務者との合意後、利息や遅延損害金を免除してもらったり、返済期間を先延ばしが可能な場合があります。

任意整理の方法

任意整理をする場合は、弁護士や司法書士などの専門家に任意整理したい旨を伝えます。

依頼を受け専門家は、受任通知を債権者に発送し、返済を一時停止。そして債務者から過去の取引履歴を取り寄せ、上限金利限度内で返済を行っていたのか等を確認し債務額を計算しなおします。

債務額が決定したのち、債務者との返済計画の交渉を行います。

任意整理は、手続き開始から完了までの目安期間は3~6ヶ月です。

とはいえ、債務者がすべき事は専門家への連絡のみで、基本的には専門家に丸投げする事になります。

任意整理の料金

任意整理を弁護士に依頼した場合、掛かる費用の目安は以下です。

  • 相談料:30分5,000円(無料の専門家も有)
  • 着手金:1~5万円
  • 基本報酬:1~3万円
  • 成功報酬:返金額の10~20%

たとえば相談料は無料で100万円の借金があり、任意整理で70万円まで減額された場合、専門家に払う費用は、以下のような計算が想定できます。

着手金1万円+基本報酬1万円+成功報酬7万円(10%)=9万円

元本70万円に対する利息が減ったり免除される場合もあるので、返済は楽になります。

任意整理は、債権者へ郵送する書類切手代と合意書に貼付する印紙代を準備して、自分で交渉することも可能ですが、専門家でない個人が交渉を試みても、債権者に相手にされなかったり、失敗する可能が高いです。

任意整理をするなら、やはり専門家である弁護士や行政書士に依頼するのが無難です。

任意整理のメリット

任意整理には以下のような分かりやすいメリットがあります。

  1. 手続きがシンプル
  2. 返済額が減額される

任意整理の方法は、基本的に弁護士や司法書士などへの専門家への連絡のみ。伝えられた情報や書類を提出して後は丸投げなので債務者にとって手続きが楽です。

任意整理で返済条件を変更・交渉してもらう事で、返済額が減り返済期間も長くなるので返済が楽になります。

自己破産や個人再生のように財産処分や資格制限もない事も任意整理のメリットです。

任意整理のデメリット

任意整理には、メリットしかなさそうに見えますが、以下のようなデメリットもあります。

  • ブラックリストに登録される
  • 5年間クレジットカード作成やローンが不可になる
  • 任意整理に応じて貰えない場合もある

任意整理をすると、金融機関の事故情報(ブラックリスト)に登録され、信用情報に傷がつきます。このブラックリストは、金融機関のみが閲覧できるもので、誰もが閲覧できる官報とは異なります。

とはいえ、その後5年間はクレジットカードを作成や新規ローンができなくなるので、デビットカード等で対応する必要が出てきます。任意整理でクレジットカードが使えなくなった場合には、以下のようなデビットカードが人気です。

  • Sony Bank WALLET
  • 楽天銀行デビットカード

また任意整理は、自己破産や個人再生のように法的な強制力がないので、債権者が任意整理に応じてくれない場合もあります。

任意整理のまとめ

今回は債務整理の中で最もハードルが低い任意整理について紹介しました。

任意整理には、手続きがシンプルな上に依頼から完了までの期間が早い、というメリットはあります。

しかし、信用情報に傷がつき5年間はクレジットカード作れなくなり借り入れもできなくなる、という大きなデメリットもあります。

そもそも債務整理は、借金がどうしても返済できなくなった場合の最終手段であるので、債務整理ありきで借金をすべきではありません。

先ずはクレジットカードや消費者金融で借りた場合に掛かる利息が、いかに異常かを認識し借金自体をしない事が理想的です。

借金をしている場合は、先ずは以下の記事を参考にして、早期完済を目指してください。

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