12月1日(金)の米国株市場は下落スタートとなり、感謝祭後のトレードは期待外れの展開となりました。
特に、ビットコイン(BTC)の急落が投資家心理を冷やし、市場全体の重しとなっています。

 市場概況:主要指数は揃って下落

12月の最初の取引日は、株式市場にとって厳しいスタートとなりました。

指数 終値 変動
ダウ平均 -427.09 (-0.9%)
S&P 500 -0.53% (-36.46)

下落理由として特に大きかったのは以下の2点です。

  • ビットコインの暴落
  • 米国債利回りの上昇(日本の金融政策観測が影響)

金利とセクターの動向

米国債利回りは上昇し、以下の水準となりました。

指標
10年債利回り 4.09%
2年債利回り 3.53%

金利上昇の影響が強く出たセクター:

  • 弱い:公益(-2%)・不動産
  • 強い:エネルギー

経済指標では、以下の結果が注目されました:

  • ISM製造業景況指数:48.2(予想49.0を下回り悪化)
  • PMI製造業:52.2(拡大だが新規受注が鈍化)

→ 製造業の落ち込みが見られる一方、需要は鈍化傾向。

ビットコイン暴落の衝撃と関連銘柄

ビットコインは 一時86,000ドル割れ(約85,400ドル台)まで急落。
金(ゴールド)は下がっていないため、なにかビットコイン特有の問題が起きている可能性も。

下落の背景には以下の懸念があります:

BTC保有企業が融資を受けられなくなり、資金繰り破綻のリスクが高まっている

その影響は関連銘柄に波及しました:

銘柄 変動
コインベース -4.9%
ビットファームズ / ライオット / ロビンフッド 下落
マイクロストラテジー -3%

個別銘柄:上昇と下落が鮮明に分かれた

● 好調銘柄

銘柄 変動 コメント
シノプシス(SNPS) +4.7% NVIDIAが20億ドル出資のニュースで上昇
NVIDIA(NVDA) +1.5% シノプシスと提携
クレドテクノロジーズ +12%(引け後) 決算良好
MongoDB +15%(引け後) 決算好感

● 大きく下落した銘柄

銘柄 変動 コメント
ブロードコム -4% NVIDIA採用から外れる懸念
モデルナ -6% 下落目立つ
ノースロップ・グラマン -4.2% 防衛株にも売り

12月の展望:サンタラリーは来るのか?

例年12月は好調で、過去データによると:

  • 平均 +1.4% 上昇
  • 73%の確率で上昇して終える
  • 2年連続で下落するのは珍しい

しかし短期的には、

  • 日銀の金利問題が相場を揺らす
  • 次のFOMCまで方向感に欠ける可能性
  • 利上げ0.25%観測が残存

となり、不透明感が続く可能性があります。

事実(FOMC結果)が出れば懸念が一つ解消し、動きやすくなるかもしれません。

今日の相場を比喩で理解する

市場は冬の荒波の中を航行する船のようなもの。
ビットコイン暴落という突風を受け、波に揺られている状態ですが、船はまだ沈んでいません。「サンタクロース・ラリー」という順風が吹けば、一気に前進する可能性も。